[作成日: 2025/12/27 更新日: 2025/12/27]
apt install と apt-get installの違いと使い分けLinux(Debian/Ubuntu系)でパッケージをインストールする際、apt install と apt-get install のどちらを使うべきか迷うことがあります。
「普段の操作(手動入力)なら apt、スクリプト作成なら apt-get」を使うのが現在の標準的な使い分けです。主な違いを整理してみます。
| 特徴 | apt | apt-get |
| — | — | — |
| 主な用途 | 人間が直接入力して使う用 | システムやスクリプト用 |
| UI(見た目) | 進捗バーが表示され、色付きで見やすい | シンプルなテキスト出力のみ |
| 機能の統合 | apt-get と apt-cache の機能を統合 | 単機能(検索は別コマンドが必要) |
| 互換性 | 比較的新しい(Debian 8 / Ubuntu 16.04〜) | 古くからあり、非常に安定している |
| スクリプト利用 | 非推奨(出力形式が変わる可能性がある) | 推奨(動作が安定・固定されている) |
apt が推奨されるのか?apt(Advanced Package Tool)は、apt-get や apt-cache といった複数のツールに分散していた機能を、より使いやすく統合するために設計されました。
これまで複数のコマンドを使い分けていた操作が、apt ひとつで完結します。
apt-get install → apt installapt-get update → apt updateapt-cache search → apt search (apt-cache を使わなくて良い)apt-get がまだ使われているのか?apt-get は歴史が長く、「後方互換性」が非常に高いためです。
apt はユーザーに見やすいよう出力(表示)が将来的に変わる可能性がありますが、apt-get は出力形式が固定されているため、シェルスクリプトなどで自動処理させる際にエラーが起きにくいです。apt-get にしかない非常に細かい設定(フラグ)が必要な特殊なケースでは、今でも apt-get が使われます。apt install がおすすめ。進捗が見やすく、直感的です。apt-get install がおすすめ。動作が安定しており、予期せぬ表示変更の影響を受けません。現在は公式でも「手動操作には apt を使ってください」と案内されているため、基本的には apt を使えば間違いありません。
最も確かな「一次情報」です。apt コマンドそのものの説明書に、設計思想が書かれています。
aptは、パッケージ管理システム用の高レベルなコマンドラインインターフェースを提供します。 エンドユーザ向けの対話的な使用を意図しており、apt-get(8)やapt-cache(8)のようなより専門的な APT ツールに対して、デフォルトで有効になっているいくつかのオプションを追加しています。 …apt(8)コマンドラインはエンドユーザ向けツールとして設計されており、バージョン間で出力が変更される可能性があります。(中略)スクリプト内では、これらのコマンド(apt-getなど)を優先して使用してください。
Ubuntuのサーバー管理ガイドでも、初心者から管理者向けに推奨事項が示されています。
While
aptis a command-line tool, it is intended to be used interactively, and not to be called from non-interactive scripts. Theapt-getcommand should be used in scripts. (aptはコマンドラインツールですが、対話的に使用されることを意図しており、非対話的なスクリプトから呼び出すべきではありません。スクリプトではapt-getコマンドを使用してください。)
技術的な背景をわかりやすく解説しているリソースです。